便潜血陽性・血便・下血

血便は便に赤い血が混じるもので、主に下部消化管の出血を示します。
色は出血源により異なり、肛門近くからの出血は鮮やかな赤色、大腸であればと暗赤色になります。
また、便に血が混ざることを総称して下血と呼び、便が黒っぽい場合はタール便とされ、これは消化管上部の出血が原因であることを示します。

便潜血陽性とは、便に微量の血液が混じっている状態を指します。肉眼では見えない程度の血液が便に含まれていることを検査で確認するものです。便潜血検査は、消化管のどこかで出血が起こっているかどうかを調べるための非常に重要な検査です。便潜血陽性の結果が出た場合、消化管のどこかで出血が起こっている可能性があります。出血の原因が重大な病気である場合もありますので、早期に原因を特定し、適切な治療を行うことが重要です。

血便の種類には、その色や特徴により様々なものがあり、それぞれ異なる疾患の可能性を示唆します。
便の状態を正確に把握し、医師への診察時に伝えることが重要です。

便潜血陽性の結果が出た場合、消化管のどこかで出血が起こっている可能性があります。出血の原因が重大な病気である場合もありますので、早期に原因を特定し、適切な治療を行うことが重要です。便潜血陽性の結果が大腸がんを示す確率は、約5-10%とされており、残りの90-95%は大腸ポリープや炎症性腸疾患、痔など他の原因によるものです。また、年齢や家族歴、生活習慣もリスクに影響します。便潜血陽性の結果が出た場合、早期発見・早期治療が重要です。便潜血陽性の結果を受けた方は、ぜひ早めにご相談ください。問診、診察、必要に応じた内視鏡検査や血液検査を行い、検査結果に基づいて最適な治療法をご提案いたします。